八島陵前石室古墳

  

崇道天皇 八嶋陵直前の道路内に、封土が失われ大型自然石の横穴式石室天井石が露出した古墳がある。規模は南北長さ約7m、幅約3m。近隣ではこの巨石群は八つ石と呼ばれており、言い伝えでは早良親王が淡路国での死に際し石を9つ投げ、落ちたところに葬って欲しいと告げて絶命した。それらのうち8つがこの地で見つかり、親王の陵が当地で造営されたと伝わる他、一説には八島の地名の由来ともなったとされる。しかし実際には、古墳時代後期の造営と見られ、早良親王とは直接の関係はないようである。石を取り除こうとすると工事関係者が死んだり病で倒れたりしたと言われ、祟りがあるとの伝承がある。