磐之媛命(いわのひめのみこと)は、古墳時代の皇妃で『日本書紀』では磐之媛、『古事記』では石之日売、その他、いはのひめ、磐姫とも記されている。
仁徳天皇
の4人の皇后のうちのひとりで皇族外の身分から皇后となった初例とされている。
万葉集に4歌
君が行き日長くなりぬ 山たづね迎へか行かむ 待ちにか待たむ
かくばかり恋ひつゝあらずは 高山の磐根し枕(ま)きて 死なましものを
ありつゝも君をば待たむ 打ち靡くわが黒髪に 霜の置くまでに
秋の田の穂の上に霧らむ 朝霞何処辺の方に わが恋ひ止まむ