黒塚古墳
 奈良盆地東南部の龍王山麓に築かれた古墳時代前期前半の前方後円墳で、柳本古墳群に属しています。前方部を西に向けた全長約134mの前方後円墳です。
 主要部分が事実上「未盗掘」の状態で保存された石室内からは、銅鏡34面(三角縁神獣鏡33面と画文帯神獣鏡1面)のほか、刀剣類27口以上、鉄鏃170本以上、特殊な形状の各種鉄製品、甲冑、農工具類、漆塗り製品、土器類など多数の副葬品が出土しました。
 黒塚古墳からは、それまでに知られていた三角縁神獣鏡のおよそ一割に近い量が一度に出土しました。

石室から33面もの三角縁神獣鏡と画文帯神獣鏡1面が見つかっており、刀・剣・ヤリなど計170点を超える鉄鏃などの武器や工具類が発見されています。

「纒向デジタルミュージアム」より