キトラ古墳
キトラ古墳(キトラこふん)は、奈良県高市郡明日香村の南西部、阿部山に築かれた古墳。国の特別史跡。亀虎古墳とも書く。二段築成作りの円墳である。墳丘は小高い阿部山の南斜面に位置している。名称の「キトラ」は、「北浦」の転訛といわれる。
石室内の彩色壁画に玄武が発見され、高松塚古墳に次いで2例目となる大陸風壁画古墳として注目を集める。
1998年の探査で青龍、白虎、天文図が確認され、2001年には朱雀と十二支像が確認された。壁画は、東西南北の四壁の中央に四神の青龍、白虎、朱雀、玄武が描かれている。
キトラ古墳壁画保存管理施設(キトラ古墳壁画体験館 四神の館)
施設には、キトラ古墳壁画を保存管理する壁画保管室、古墳より出土した副葬品などを保存管理する出土品保管室、壁画を見学できる窓が設置された展示室などの諸室が配置されています。展示室からは、壁画を収蔵した状態で見学することができ、キトラ古墳の発掘調査で出土した遺物も展示されています。

古墳の南西には、四神や天文図、十二支を原寸大で浮き彫りにした金属製の壁画プレート(乾拓板)があり、壁画を写し取る乾拓体験ができます。